職歴あり

スペック別の対策

職歴10年以上のベテラン

ここで言うベテランとは10年以上の職歴があるだけでなく、その職歴に見合った能力を身につけた人材です。

スタート位置としてこれ以上ないくらいの有利なポジションかもしれませんが、職歴10年を超えたあたりから徐々に単価が上がり始め、どこかで求人はぐっと減ってきます。超ベテランやスーパーヒーローを雇う余裕のある会社は少ないのです。

ただし、そうは言ってもあなたがベテランであることには変わりありません。あなたには会社を選ぶ権利があります。エージェントが膨大な有象無象の山からちょっとマシな求人を探してきてくれることに期待するしかありません。あなたの転職は非常に時間がかかると思います。

あなたにできることは、エージェントだけに頼るだけでなく、それまでに培った人脈などを頼って、どこかに紹介してもらうことです。紹介などのコネは純粋な採用面接と異なり、その時点で半分は合格点がもらえている状態になります。

もう一つはヘッドハンティング専門会社に登録することです。大手企業が何らかの理由で役職をひとつ用意したとき、こうしたヘッドハントによって現職のある方から優秀な人材を引き抜くことがあります。役職者ですから、当然最初から年収は高く、800万〜とか900万〜といった内容になることが多いでしょう。役職者としてそれなりの働きも求められますから、あなたは労働者としての権利を主張しづらくなることを覚悟しなければなりません。

職歴5年以上の中堅

5年以上同じ職種でキャリアを積み、リーダー格も経験されたあなたは、それなりの企業を求めて転職活動を行うことができます。引く手あまたとはいきませんが、おそらく中堅であれば年齢も若く、企業が最も求める年齢層にマッチすることがあります。きっと転職活動は思った以上に簡単に進むでしょう。

もしあなたが中堅キャリアを積んでいるにもかかわらず、なかなか転職活動がうまくいかない場合は、あなたの職務経歴書か志望動機、面接で語る諸々に何らかの深刻な問題が含まれている可能性があります。

当ブログの「面接で聞かれること」などを読んで、何が原因かを深く考える時間が必要です。まずは障害と思しき原因を取り除いてから、仕切りなおして転職活動を再開すべきです。闇組に同じ職務経歴書で同じような面接の受け答えをしていては、おそらく転職は失敗します。

職歴2年以上の経験者

一般職に近い職種であれば、2年も経験していれば十分な経験者として認められるはずです。

他方、専門の技術職などでは「経験2年以上」と書かれている募集に応募してもほとんど書類選考で不採用になります。2年の経験はあまりに短すぎるからです。こればかりは対処のしようがありませんから、地道に書類を出し続けるしかありません。あるいは職務経歴書の内容を再度検証してみる必要があるかもしれません。またそうやって採用に精を出している間も、あなたが専門職であるかぎり、勉強することをやめてはいけません。専門職は一生勉強し続ける運命です。嫌なら勉強しなくていい職種に変えたらいいのです。

この水準の人材にとって最大の武器は若さです。もし経験2年〜5年程度で若さが失われていれば、転職活動は困難を極めることを覚悟してください。

若さがあれば、ある程度の経験があれば、あなたは「育成枠」として採用される可能性があります。この育成枠とは、入社後に研修があり、ある程度の学習時間や勉強会への参加など、ご自身のキャリアアップを目指せるプログラムが用意されているポジションになります。

中小企業の場合は育成枠というポジションは用意できませんが、ある程度できる人物が上司になって、あなたに必要な技術を継承してくれるかもしれません。零細企業や、そもそもその職種の人材が社内に不在の会社であれば、2年程度の人材は募集しません。もし雇ったとしても、使い方がわからないのです。


2年〜中堅レベルの経験者であれば、応募して採用される次の会社で失敗したくないという思いは強いと思います。私が経験した中では、紹介予定派遣などのように、正社員登用を前提とした人材派遣というのは非常にミスマッチが少なかった印象ですので、検討してみても良いかもしれません。

 

職歴なし→
タイトルとURLをコピーしました