間違った敬語やだらしない身だしなみには注意してください。
それらが不採用に直結することはありませんが、採用するかどうか迷った場合、言葉遣いや身だしなみ、立ち振る舞いなどから人間性を過小評価されて、不採用に至る場合があります。
必要なのはマニュアルではなく慣れ
ネットで見られるような細かい敬語のチェックリストを覚え込むことで対応することができますが、実際は「知らない人と会って話をすることにどれくらい慣れているか」を見られます。敬語や言葉づかいが多少くだけていても、より多くの人と会って話をする営業系の業務を経験されている方は、相手に失礼にならない距離感を知っていますが、ネットの知識で付け焼き刃で臨んでしまうと、非常に慇懃な印象を与えます。
面接時に答えに窮したとき「いや〜それはちょっと〜」という言葉遣いはネット上では絶対NGな回答例として総攻撃されていますが、実際にそう答えられたとしても面接官はあまり気にしません。応募者がご自身の話している内容にどれくらい自信を持って答えられているか、という点に着目しています。そしてそれは自ずと言葉づかいに現れてきます。表面ばかりを取り繕っても無駄です。言葉の注目度は全体の1割に満たないのです。
人の印象を決める要素は、「態度55%」、「声38%」、「言葉7%」とも言われています。
こればかりは慣れるしかありません。こういったコミュニケーションにまだ慣れていなければ、いっそ面接を訓練だと思って臨んでください。
スーツも着慣れが必要
身だしなみについては、普段スーツに慣れていない方でも、面接の度に何度も何度もスーツを着ることになりますから、そのうち慣れてきます。
つねにぴっちり前ボタンをとめるのが良いのか悪いのかについて頭を悩まさなくなれば良いでしょう。鏡の前で完璧でも、着慣れていないスーツはどこかしらおかしく見えてしまいます。慣れるまで、一日スーツ姿で過ごしてみた方が良いかも知れません。
相手に失礼にならない程度に「こなれ感」を出したり、自分の体格に合うよう着こなしたりすることで、スーツの着方を覚えていきます。