証明写真は重要です。顔を見た時点で、その人とナリを判断されます。その見た目だけで7割決まってしまうこともあります。それが世知辛い現実ですから、まずその前提を受け入れた上で、最大限の対策を行うべきです。素材は変えることはできませんが、写真はいかようにもレベルアップできます。
服装
暗い色のスーツで撮影します。上着は着た状態で撮ってください。カラーよりモノクロの方が良い印象を与えます。60代以上の役員採用の方はグレーのスーツで構いません。
撮影前に襟が曲がっていないか、ネクタイがまっすぐか確認するようにしてください。襟が歪んでいたり、ほんの少しネクタイが曲がっているだけで、与える印象はガラリと変わります。
撮られるテクニック
証明写真を撮影する場合は、白い紙を膝に載せ、顎を引いておでこを写して貰うように意識すると、背筋の伸びた真面目そうな写真になります。
顎が上がると想像以上に生意気で気むずかしそうな印象になります。スピード写真の場合は椅子は低めに調整しておきます。
撮影技術
写真うつりに自信のない人は、もし友達に一眼やミラーレスカメラを持っている人が居れば、撮影をお願いしてみても良いかも知れません。その際に必要なテクニックは
- 最短撮影距離で
- 開放撮影する
ということです。レンズは50mm〜85mmが良いでしょう。こうすることによって、顔の表面だけに合焦し、輪郭がボケて、非常にソフトな印象を与えることができます。ボカしすぎに注意してください。馬鹿みたいに被写界深度が浅いと逆効果です。
ボケにはいくつか特性があります。その特性をよく掴んで、最適な条件を選び出さないと、非常に素人っぽい写真になってしまいがちです。
自宅などで自前カメラで撮影すれば、何回でも撮り直しがききますし、ちょっとした加工や修正も可能です。
最終的に画像データを持って写真屋さんに出すことになりますが、その時の印刷代はスピード写真より若干割高になります。
写真の貼り方
およそスキルと呼べるほどのものを必要としない一般職・総合職の場合、他に見るべきものがありませんから「写真の貼り方」などというどうでもいい部分にまで小姑のように目を光らせてきます。はみ出さないように綺麗に貼っておきましょう。
スキル至上主義の職種ではそもそも写真自体が応募時点でありません(なぜか外されていることが多いです)。あった場合は知り合いじゃないか確認するだけです。だからと言って写真や履歴書が不要というわけではありませんから、面接時には写真を貼った履歴書を1部必ず持参してください。