転職理由

面接で聞かれること

最初の関門です。ここはかなり突っ込まれることを覚悟してください。

ネガティブな理由

とくに現在の仕事で「〜ができないから」あるいは「〜がダメだから」といった理由を明示していると、ほぼ確実にその部分について詳細な指摘が入ります。

具体的な例を挙げると、「現在の職場は受託開発の現場で、お客様の顔が見えない。仕事を依頼してくれる方のすぐそばで仕事を行うことで、より高いスキルアップを望みたい」という転職理由があります。これはITのベンダー系から自社開発系に転職を希望される方の常套句みたいなもので、あまりよくない転職理由です。なぜなら、高いスキルアップを目指すなら受託開発でも可能ですし、自社開発でも依頼者がスグそばにいるとは限りません。要件定義を行うマネージャー以外は現場担当者と顔を合わせることがないケースも多々あります。

ここで「依頼者と顔を合わせることなどありませんが、今と変わらないのではないですか?」と質問されると、良い答えがなくなります。何を聞かれるかを想定し、質問を導き出す転職理由を考えておくべきです。

ベンダー系から自社開発系の場合は、優等生の解答としては、このまま志望動機に関連づけさせて、その会社、その業種に心惹かれた理由を転職の理由としてしまうことです。現職と応募先が同じ業種だと、これはうまくいきません。業種が同じ会社で転職を成功させるのは、実は非常に困難です。

ポジティブな理由

「〜という仕事をしてみたかった」あるいは「〜のようなポジションにつきたい」といったポジティブな理由であっても、「それは今の職場では実現できないのですか?」というような指摘を行います。

業種を変えたいという場合などは、なぜ変えたいと思ったのか、という根本的な部分について指摘し、その理由が「安定を求めたい」とか「外資には将来性が無い」などのややネガティブな本音が見え始めると、「当社の業種は競争も激しくとても安定していませんが」とか「自社資本の会社は事業拡大などに大きな投資は見込めず、成長速度も遅いと思いますが」といったツッコミが入ります。

この部分については事前によく考えていないと、軽い気持ちで転職しようとしている、きっとすぐに辞めてしまう、と思われます。ありとあらゆる指摘に対応できるように、事前にシミュレーションを重ねておくべきでしょう。


 

転職理由はもっとも厳しい指摘が入りやすいポイントになります。ここでスムーズに解答できるかどうかが採用の鍵になるでしょう。

 

志望動機→
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