面接時の質問

面接で聞かれること

面接官の質問が終わったら、応募者の質問時間となります。

一次面接においてあまり多くのことを聞くのは得策ではありませんが、全く聞かないのは志望度がないものと判断されます。3〜5つの質問を事前に用意しておいてください。その際、気をつけるべきことがあります。

新卒採用面接みたいな質問は絶対NG

新卒採用におけるテンプレのような質問、会社の理念的な部分だとか、事業計画の根幹に関わる部分について野心的な質問をされても、中途採用の一次面接は実力主義の即戦力採用なので、正直場違いです。そういう質問は役員面接で行いましょう。

マイナス面に関する質問

実は中途採用は新卒採用と異なり、就労要件に関する質問はOKです。一ヶ月の平均的な残業時間、徹夜作業の頻度、出張頻度、年間休日日数などを聞いても構いません。それでマイナス点をつける会社は少なからず無償奉仕主義の奴隷根性が染み付いていますから、いっそ落とされた方がいいです。

ただしバランスは必要です。あまりしつこくマイナス面について聞き過ぎると「めんどくさそうな人だな」と思われ、そこまで順調に進んでいても不採用になってしまう可能性もあります。

実際に私が面接した方で、残業時間、残業代の全額支給、深夜勤務になった場合にタクシー代が出るかどうか、有休消化率、離職率などを根掘り葉掘り聞く方がいらっしゃいました。実際には残業はほぼゼロで、2〜3年に一度くらいの頻度で深夜作業があっても担当するのはリーダーだけで、有休消化率は100%、離職率は自分が担当してからは0%という超ホワイトだったので、応募者の方も大変安心したようですが、めんどくさいので不採用にしました。

残業時間について探る方法

「前職(現職)では〜時間ほど残業がありましたが、御社では平均的に何時間ほどですか?」

面接官に悪印象を抱かせることなく、実際の残業等の実情を探るのに適した方法です。多くの応募者が「月平均20時間前後」を目安にしているため、企業側は20時間位と答えて実態を伝えてこない可能性もあります。

休日日数について探る方法

「部署によって休日日数は異なりますか?」

うまくいけばご自身が配属される部署の休日日数を知ることができます。私は確実に完全週休二日制のみで探していた際、二次面接の最後の最も重要な質問に

「年間休日日数は何日ですか?」

とドストレートに聞いたことがあります。こうやって最重要質問に持ってくることで、会社側は入社後に休日日数を間引くことが難しくなります。離職や辞退の理由になります。

調べればわかること

コーポレートサイトや募集要項に書いてあるような基本的な情報について質問してしまうと、事前に会社について何も調べていない、すなわち志望度が低い、とみなされます。

会社の組織構成や事業展開に関する具体的情報

組織構成や会社の内部留保、キャッシュフローなどに関わる質問は極めてセンシティブです。また事業展開において新しい何かを探ろうとしてもいけません。いずれも企業スパイの質問であり、他社の諜報員か、あるいは上場企業の場合はインサイダー取引の可能性が生まれてしまうため、こうした質問には回答できませんし、聞いた瞬間面接が強制終了する会社もあります。

どのような質問が良いかは、中途採用の場合は職種によって異なりますが、ご自身がその会社で働くという具体的なイメージを描くために足りないものを補うための質問が良いでしょう。ただし、あまり具体的なことを聞いても応えてもらえません。ネットワークエンジニアとして入社するつもりだとしても、現在のネットワーク構成については教えてもらえないと考えてください。しかし「主に使用しているルータはCiscoですか?YAMAHAですか?」といった質問は問題ありません。

 

条件確認→
タイトルとURLをコピーしました